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医学部受験ニュース

医師の働き方改革および藤田医科の新学長について

2024年4月に施行された医師の働き方改革により、医師の健康を守り、長時間労働を改善するための法改正が行われました。

 

ただし、2024年4月以降も一部の医師は1860時間もの時間外労働が認められています。一般の会社員(720時間)よりもはるかに長く、いわゆる「過労死ライン」の2倍近くに達します

 

この話題になって思うのが、藤田医科大学の岩田仲生学長の言葉です。岩田先生は2015年に第10代医学部長に就任し、2024年12月には学長に就任されました。毎年、オープンキャンパスで話を聞いていましたが、大勢の聴衆を前にしても落ち着き払って話される様子が印象的な先生でした。

 

1860時間を12か月で割ると、ひと月あたり160時間にもなりますが、岩田先生は、「月160時間以上残業している人がゴロゴロいる。それでも医師になりたいですか?運び込まれた患者さんを前にして『終業時刻なので帰ります』とはいかない職業。社会貢献・他者貢献の意識が高い人でないとキツイ。皆が向いているとは思わない」と語られていました

 

岩田先生は精神医学が専門なので、働きすぎて心を病んだ患者さんを診る機会もあるはずで、長時間労働のリスクを十分にご存じのはず。それでもなお、医師を目指す受験生に対し、ハードワークと覚悟を求めています。「護られる」のではなく「護る者」としての覚悟を責任。

 

他にも印象的な言葉を挙げます↓↓

医師という職業を通じて自分が社会貢献や他者貢献をするという意識が十分育ってない。大学は知を創造するところ。ここを忘れてはいけない。ただ仕事上のスキルを身につけるだけならば、それは職業訓練校

実際に医師になるのは、医学部入学者のうちの85~87%。『なぜ医師になりたいの?』と考えて欲しい

私立に来ていいなぁと思ったのは、仲間と理念を共有できること。国立ではそうは行かない(筆者注:岩田先生は名古屋大学のご出身です)。好き嫌いが分かれるところ」

良い研究がないのに良い医療水準は維持できない

 

学生やスタッフが受け継がれても脈々と受け継がれるのが校風というものです。そして、藤田の校風は濃い方だと思います。合う人にはとても合うでしょう。

 

もちろん働き方改革は必要です。医師や教師など、いままで彼らの善意に頼ってようやく維持されてきた仕組みにいつまでも依存はできません。ただ、教師の部活は外部委託できても、医師の業務を委託するのは限界があります。「無理を押してでも自分がやるしかない」という場面も、もっと言えば修羅場も多いのではないでしょうか。

 

岩田先生に限らず、どの大学でもオープンキャンパスで話をされる先生方からは迫力を感じます。患者さんを診るだけでも大変なはずですが、その上で責任ある立場に就き、面倒事も含めて引き受け、医療を支えて来た方々の迫力。

 

筆者は予備校講師であり、点数競争で受験生を勝たせることがメイン業務です。予備校に足を運ぶ受験生のニーズは「学力を伸ばすこと」であり、それ以外のことを求められてはいません。「人格的成長」という観点で受験生に修養を積ませようとする講師がいたら、それは余計なお世話でしょう。

 

ただ、医学部には面接試験があります。合格後のキャリアもあります。それを考えると、医学部受験生には点数以外の部分も意識してもらう必要がある。そんな気にさせられるのが岩田先生です

 

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