医学部予備校メディセンスの垣本です。
今回は〜シリーズ第７弾！〜心理学的に効果的な学習方法〜として【”ゲーム禁止！”の張り紙は逆効果】というテーマでご説明させていただきたいと思います。
ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら幸いです。

突然ですがみなさん、もし
「明日から１年間チョコレートを食べるのは禁止！」と言われたら何を考えますか？
ーまあ普段チョコ食べないから別にいいか
ーチョコ甘くて美味しいよな..厳しいな..
など人によって色んなことを考えたかと思います。
しかしおそらくほとんどの方が、本能的にチョコレートの味や見た目を具体的にイメージしたかと思います。
チョコレートを一度具体的に思い出したその後で、「これが禁止になるのか..」と考えたはずです。
実はこれこそが、”ゲーム禁止！”という張り紙をすることでむしろゲームをやりたくなるという現象の原因なのです。

この現象について心理学的にご説明いたします。

この現象は、ミルトンモデルというものの「否定命令」というテーマに基づくもので説明ができます。ミルトンモデルとは、催眠療法家のミルトン・エリクソンが催眠療法で患者さんに使っていた、巧みな言葉遣いを体型化したモデルのことです。
この中の「否定命令」というテーマによると、実は私たち人間の脳は”否定”を認知しないらしいのです。
どういうことかというと、先程みなさん「1年間チョコ禁止」と言われ、一度チョコをイメージして、そこから「これがダメなのか」と考えましたよね。
つまり私たちは「〜〜はだめ」「〜〜する必要はない」など禁止や否定をされるとき、その禁止したいものを、禁止される以前よりもっと強くイメージすることになるのです。
その結果無意識下で、もっとそれを欲するようになる。
このことから、私たち人間の脳は”否定”を認知しないということが言えるのです。

よってもし、家で「ゲーム禁止」という張り紙をしてる方がいたら、今すぐ剥がすようにするのがおすすめです。
この張り紙をすることによって、もっとゲームをしたくなる欲求がわくためです。
では代わりにどのような張り紙をすると効果的なのでしょうか？
おすすめは、禁止にしたい言葉を使わないようにし、代わりに促進したい行動を張り紙にすることです。
例えば、ゲームを禁止にして勉強時間を増やしたいなら、「いつも勉強しててえらい！」など。
こうすることで無意識の中で「じゃあもっと勉強しようかな」と、これもまた無意識のうちに思うようになります。
何かを禁止して勉強により集中したいと思っている方は、ぜひこの方法を取り入れてみてくださいね。

参考：
加地　誠氏,「現役京大生が教える受験のための思考と心理」,2013年5月

今回は心理学的に効果的な学習方法を説明しました。とはいえ、個々人に合う学習方法は、十人十色様々です。今の学習方法が不安だ、あるいはなかなか結果に繋がらないという方は是非、公式ライン等でご相談ください。

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