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〜偏差値30からの医学部合格〜

医学部受験ニュース

【テレビ・ニュース番組の出演】医学部不正入試問題について当校が取材・解説に応じました

医学部受験・不正入試に関連しての、当校のテレビ出演の様子
【テレビ取材情報】2018年・医学部不正入試問題に関連した取材・出演の様子

 
2018年、東京医科大学や昭和大学で不正入試があった事が話題となりました。
テレビのニュースでも取り上げられる問題となりましたが、当校が関連する取材に応じさせて頂きました。

この不正入試の事件・問題では、現役や1浪の受験生が加点される得点操作がなされていたとされています。
これでは闇雲に勉強していても、なかなか合格を勝ち取ることが出来ないという状況がありました。

一筋縄ではいかないのが医学部受験ですが、当校 医学部予備校メディセンスには、医学部入試に特化した専門予備校ならではの独自のノウハウがあります。
特に我々は多浪生の指導を得意としており、これまでに多くの多浪生が合格という結果をつかむ、実績を残してまいりました。

医学部進学をご検討の方、特に多浪生の方はお気軽に校舎へお問合せ、ご見学に来て下さい。

 

 
 

そもそも医学部不正入試の事件・問題とは

この医学部不正入試問題とは、2018年に発覚した日本の複数の大学の医学部において、女子や浪人生の受験生を不利に扱ったり、逆に特定の受験生を優遇するなどの不正入試・判定が行われていた問題です。

 
2018年7月
息子を東京医科大学に裏口入学させたとして、局長が逮捕されることになった、文部科学省汚職事件をきっかけとして、大学医学部の不正入試が明らかとなりました。

 
2018年8月
東京医科大学が女性受験者に対して、一律で減点をしていたことを内部調査の結果として公表されました。
その後、厚生労働省が全国81大学を調査した結果、他の複数の大学でも不適切な得点調整がされている疑惑が生じました。

 
 

■医学部大学受験・不正入試の大学

2018年10月15日に昭和大学、11月22日に神戸大学、12月8日に岩手医科大学・金沢医科大学・福岡大学、12月10日に順天堂大学・北里大学、12月12日に日本大学・聖マリアンナ医科大学が相次いで得点調整を公表しました。
合計10大学の医学部が募集要項に記載がない、不適切な得点調整を行っていたことが明らかとなりました。

なお、聖マリアンナ医科大学だけは、募集要項にある「1次試験の成績に出願書類を総合の上、合格者を決定する」という記載部分があるために、「調査票を参考にすることを明記している」、「属性による一律な評価は行っていない」とし、今回の不正入試には当たらないと主張しています。

 
2018年12月14日
厚生労働省は調査結果の最終報告書を発表し、不正を認めた9校を「不適切」と認定しました。
聖マリアンナ医科大学については、「不適切な可能性が高い」という判断にしました。

上記10大学以外にも疑惑を招きかねない運用として、「同窓会などから推薦があった受験生のリスト作成」、「面接評価票への保護者が同窓生かどうかの記入」などの9項目を挙げ、疑惑を招きかねない事案が見られた大学数は具体的には公表されていないが、10数校に上ると報道されています。

 
これにより2018年に発覚した一連の医学部不正入試問題では、同窓会推薦リストの作成などの疑惑を招きかねない運用以上の操作を行っていた大学の数は、20~30大学ほどとなっています。

東京医科大学については、一般推薦入試において「試験問題の漏洩」に関し、第三者委員会から「合理的な疑いの余地を残す」と指摘されました。
また、国会議員による裏口入学の口利きが事実として存在することも明らかになりました。

 
 

■不正入試の調査後の追加合格・入学

2019年6月11日、文部科学省は2018年以前の入試で本来なら合格していたはずの元受験生のうち、43人が2019年4月、計8大学に追加入学したとの調査結果を発表しました。

この事件・問題を起因として、大学入試における差別禁止化の「全学部共通ルール」ができることにもなりました。

 
 

医学部不正入試の大学名と不正内容

■東京医科大学の不正入試

女性の受験生と3浪以上の受験生に対して、一律で減点を実施していた。

 

■順天堂大学の不正入試

A方式の1次試験で成績201位以下の浪人生や女性の受験者に対して、合否判定で厳しい基準を設けていた。

 

■昭和大学の不正入試

調査書の評価の過程において、現役生に対して10点、1浪生に対して5点の加点を行なっていた。

 

■岩手医科大学の不正入試

補欠合格を決める際に、年齢を考慮して判定していた。

 

■福岡大学の不正入試

調査書の評価において、現役生に20点、1浪生に10点の加点を行っていた。

 

■北里大学の不正入試

繰り上げ合格の際に、男性や現役の受験生を優先的に対応していた。

 

■金沢医科大学の不正入試

募集要項に明示していないにも拘らず、卒業生の子どもや地元の高校出身者の受験者に加点を行っていた。

 

■日本大学の不正入試

補欠合格者を繰り上げ合格にする際に、試験結果の得点順ではなく、特定の受験者を優先する処置を行っていた。

 

■神戸大学の不正入試

募集要項に明記していないにも拘らず、医師が少ない県北部や中部などの受験生にだけ、有利な加点を行っていた。

 

■聖マリアンナ医科大学の不正入試

調査票で性別や年齢等の試験結果とは無関係の属性に基づき、一律の差を設けていた。

 
 

医学部不正入試はなぜ起こったか? その理由とは

数々の有名大学をも含めて発生した不正入試問題ですが、なぜこのような事件が起こってしまったのでしょうか?

順天堂大学が公表した背景・理由としては、下記2つの理由から、女性の受験者に対して不利な配点をしたと述べられています。


①女子は精神的に早熟であり、受験時は男子と比べてコミュニケーション能力が高い傾向にあるため、その差を解消するために補正を行った。
②女子寮の収容人数が少なかったため、女子の合格者数を調整する必要があった。

 
しかし、これらの背景/理由はどうやら上辺だけのものの可能性が高く、下記のブログページの一つの解釈が参考になりそうです。

■参考ブログページ: 医学部不正入試問題はなぜ起こったのか(元女医ブログ)

大学が、なぜ『現役生』で『男子』で『地元出身者』である生徒を求めたのか。
この本当の理由は、『自分たちがより便利に長く使える労働力を確保するため』という、その一言に尽きます。

①現役生は多浪生に比べ、医師として活動できる期間が長い
②女子は妊娠出産育児で第一線から離脱しやすいが、男子はその心配が不要
③地元出身者であれば、地元の大学病院に残ってくれる可能性が高い

大学病院を併設している『医学部』という学部の特性上、入学試験の段階で、より自分たちにとって便利な人材を取り入れるという考えが、根底にあるのです。

 
 

医学部不正入試後の、女子の合格数の変化

2018年のこの医学部不正入試問題の後、2019年(平成31年)入試では、文部科学省から「不適切」と指摘された9大学が性別や年齢別の差別廃止などの改善策を講じた結果、女子の合格率が上昇したことが判明しています。

東京医科大学の合格率についてみると、平成30年度の男子9%、女子3%から、平成31年度は男女とも20%に変動しています。

順天堂大学では男子10%、女子5%の合格率であったのが、男女とも8%の同率になり、昭和大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学などでも女子の合格率が上昇しています。

 
 

さいごに

不正入試問題は極めて例外的な事件ではありましたが、医学部受験は一筋縄ではいかないことが多いものです。
当校 医学部予備校メディセンスには、医学部入試に特化した専門予備校ならではの独自のノウハウがあります。

特に我々は、多浪生の指導を得意としており、これまでに多くの多浪生が合格という結果をつかむ、実績を残してまいりました。

医学部進学をご検討の方、特に多浪生の方はお気軽に校舎へお問合せ、ご見学に来て頂ければと思います。

 

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